三好市では、山間地域の過疎化、高齢化等の進行や、林業及び木材関連産業の低迷により森林が放置され、荒廃が進む事態が生じています。全国各地でも、森林管理の放棄による木材資源の脆弱化のみならず、山林崩壊や土砂流出、生物多様性の劣化、地域経済の縮小など多くの課題が生じています。
しかし、三好市の森林は、私たちの暮らしにとってかけがえのない基盤であり、市民共有の財産です。また、森林の有する多面的機能としては、木材生産機能の他にも土壌保全機能、水源涵養機能、保健・文化機能など多くの役割を果たしており、近年は森林の重要性における認識が一般的に広がりつつあります。
これら森林の恵みや森の働きを再認識するとともに、森林の有する多面的機能の持続的な発揮を重視した新たな森づくりの展開を図るため、森林・林業に関わる人々の役割を明確にしながら、森づくりに関する施策やその取り組みを総合的かつ計画的に実施するため三好市森づくり基本計画を策定しました。