食品ロス削減取り組み「てまえどり」アンケート結果について
「食品ロス」とは、本来食べられるにもかかわらず、消費・賞味期限切れなどにより廃棄される食品のことです。
日本では、食品ロスが、年間522万トン*発生しています。これは、国民1人当たりに換算すると、約113g*毎日おにぎり1個分を捨てている計算です。*農林水産省環境省推計2020より
今年度、三好市と東みよし町は、食品ロス削減事業の取り組みの一つとして、「てまえどり」を推奨するポスター、ポップを作成し、町内の店舗のご協力をいただき掲示しています。
「てまえどり」とは、すぐに食べるなら商品棚の手前にある商品、販売期限の迫った商品を積極的に選ぶ購買行動のことです。
店舗で期限切れにより廃棄される食品を減らすことが、食品ロス削減につながります。
【アンケート結果】
・広報やポスター等の掲示により、「てまえどり」はある程度認識されたことが分かりました。
・今後「てまえどり」を「必ずする」「なるべくする」と回答した方が86%となり、ある程度の効果があったと思われます。
・日常の買い物において、全体の3分の2以上が「必要なものを選んで、必要な分だけ買う」ことを心がけ、調理の際には、過半数の方が「賞味期限が来ても、すぐに捨てず、食べられるものは食べる」「残りそうな時は、冷凍保存する」などの食品ロス削減の工夫をされていることが分かりました。
食品ロス削減に向けて消費者として実践できること
期限表示を知り 食品を有効に つかいましょう |
「賞味期限」=おいしく 食べることができる 期限 |
日持ちする食品に付けられています。 期限を超えても、品質が保持されている場合があります。 |
「消費期限」=過ぎたら 食べない方がよい期限 |
傷みやす食品に付けられています。 期限が過ぎると安全性を欠くこととなります。 |
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買い物の工夫を しましょう |
買い物 三原則 | 1.買い物前に手持ちの食材と期限を確認 |
2.必要な分だけ買う | ||
3.期限表示を知って、賢く買う | ||
食品の保存や 調理の工夫を しましょう |
「食べ残し」を防ぐ |
作りすぎない工夫 残ったらリメイクしよう |
手つかずのまま捨てる 「直接廃棄」をしない |
買いすぎや保存に注意しましょう
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良い状態で保存する | 冷凍・乾燥などの保存方法を知ろう | |
日々の食生活で できることを 考えてみましょう |
食品ロスを減らす 3つのコツ |
1.買いすぎない |
2.作りすぎない | ||
3.食べ残さない | ||
外食や地域の みんなで できること |
外食するときは | 食品ロス削減に積極的に取り組むお店を選ぶ |
食べきれる量を注文する | ||
もし残ったら、お持ち帰りは自己責任で。 | ||
宴会やパーティーでは 30・10を心がける |
開始30分間は「味わいタイム」 お開き前10分間は「食べきりタイム」 |
持続可能な開発目標(SDGs)と食品ロスの削減
持続可能な開発目標SDG'sとは、
2015年9月の国連サミットで加盟国全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。貧困を撲滅し、持続可能な世界を実現するために、17のゴール(169のターゲット)が設定され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
12番目の「つくる責任 つかう責任」「持続可能な生産・消費形態の確保」の中の「目標12.3 2030年までに、小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる」が掲げられています。
また、食品ロスの削減は、ゴミの減量化につながり、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量の削減や一般廃棄物の処理費用の削減にもつながります。