地震や台風などによる災害とは少し性質がことなりますが、冬季において私たちの生活に大きな影響をおよぼすのが大雪による災害です。特に水分を多く含んだ雪は重く、樹木に着雪すると多くの倒木を発生させ、いたるところで道路が通行不能となり集落の孤立や停電が発生します。広範囲になれば懸命な復旧作業にもかかわらず多くの時間を要す場合もあります。
孤立や停電で起きること
孤立や停電によって、集落では傷病者の搬送ができなくなったり、電気製品が使用できないなど不便な生活をしいられる事態となります。また、長期になると食糧や燃料等が不足してきます。
孤立や停電への備え
こうした長期間の孤立や停電などに備え各家庭では、事前に食糧の備蓄や寒さ対策等の準備をお願いします。
食糧・水の備蓄
例:米、ビスケット、ほし芋、インスタント食品など
生活必需品の備蓄
例:ストーブ※、灯油、カセットコンロ、カセットボンベ、携帯電話充電器、懐中電灯、ロウソクなど
※ストーブは、停電時でも使用できるもの。
くらしの知恵
簡単にできる暖の取り方
事例1 お湯が沸かせる場合
ペットボトルにお湯を入れ、こたつの中の四隅に入れておくと暖をとることができる。
注意:お湯がこぼれないよう、ペットボトルのふたをしっかり閉めておく。
足を熱傷(やけど)しないように、ペットボトルにタオルなどをまく。
事例2【新聞紙を使う】
(1)足元の暖を取る場合、靴下を履いた上から新聞紙を巻きつける。
(2)空のゴミ袋の中に沢山新聞紙を丸めて入れ、その中に足を突っ込むと簡単な炬燵になる。
(3)腹部の暖を取る場合、新聞紙を巻きつけその上にラップを重ねると腹巻として活用出来る。