公開日 2023年4月6日
教育長あいさつ
今年も各地の桜が満開となって、新しい年度を迎えました。しかし、三好市における児童生徒数の減少は、相変わらず深刻な状況にあり、昨年度末には歴史と伝統のある箸蔵幼稚園、三縄幼稚園、白地幼稚園の3園が休廃園の運びとなりました。従いまして、今年度は、幼稚園3園、小学校13校、中学校6校で三好市の子どもたちの教育に取り組んでまいります。
さて、この3年間、私たちの生活は新型コロナウィルス感染症に翻弄されてきましたが、やっと新しい生活様式での対応に変わろうとしています。三好市教育委員会といたしましては、これまで進めてきた取組を基盤とし、子どもたちや市民の皆さん一人ひとりの「学ぶ力」、「生きる力」を育むための学校教育・社会教育の充実を目指して取り組んでまいります。 学校教育におきましては、令和5年度三好市教育委員会重点施策のうち、特に次の3点を最重要施策といたしました。
1つ目は、「ナンバーワン・スクールへの挑戦」です。これは、従来からの特色ある学校づくりをさらに発展させることによって、子どもたちや教職員が自信と誇りのもてる学校づくりを目指すものです。
2つ目の重要施策は、「早寝、早起き、朝ごはん」、「読み、書き、計算、外遊び」、「いじめ、不登校、非行のゼロ」の3運動の推進です。これらの運動を通して、子どもたちの基本的生活習慣の確立、基礎学力の定着や体力の向上、青少年の健全育成等を図りたいと考えています。
3つ目は、ICT(情報通信技術)教育の推進です。各小中学校においては、GIGAスクール構想のもと、児童生徒全員に1人1台のタブレットパソコンが配備され、全ての学校においてICTを活用した学びが一般的になりました。今後は、教員の資質・能力のさらなる向上を目指し、熱意にあふれた豊かな指導力と人間性を持った教員と共に、子どもたちが学ぶ楽しさ、わかる喜びを実感できるような環境づくりを進めてまいります。
社会教育においては、市民の皆さんが生涯にわたって学び合い、生きがいをもって輝けるよう、主体的に参加していただける機会をより多く設け、「学びあい」をとおした、生きがいづくり、つながりづくり、そして地域づくりを進めていきたいと考えています。
また、家庭・学校・地域・行政が連携して、市民一人ひとりが幸福で充実した生活を送るため、「誰でも」が、「いつでも」「どこでも」「いつまでも」学ぶことのできる教育環境の整備や人材育成等を図るためのさまざまな施策を推進してまいります。市民の皆様のご指導をいただきますとともに、ご理解、ご協力を賜りますようお願いいたします。
令和5年4月
三好市教育委員会 教育長 竹内 明裕