公開日 2012年12月26日
平成24年12月20日付けで、2件が市指定文化財として認められました。
1つは三好市西祖谷山村の「徳善からくり襖絵」(有形民俗文化財)、もう1つは東祖谷菅生の「高ノ瀬オオヤマレンゲ群落」(天然記念物)です。
これで、市内の指定等件数は全部で118 件となります。(※国登録、記録選択を除く)
【徳善からくり襖絵】(とくぜんからくりふすまえ)所在地:三好市西祖谷山村徳善 員数 :襖絵9セット 57点
襖絵は、徳善地区の阿弥陀堂境内に仮設される移動組立式からくり舞台で使用しているものです。まとまった数の襖絵が保存されている舞台は県下でも稀で、舞台での操作、特に転換方法に特徴がある点などから、民俗的に価値があるとされました。
作者は不明ですが、一説では大西清作と弟子の作とも伝えられ、制作年代は、一部の舞台道具の和釘や作者の生年、また損傷の程度から推察すると明治後期~大正初期と考えられます。 平成19年、約60年ぶりに復活公演を果たして以来、地域の文化・観光振興にも大いに活用されています。 |
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▲徳善からくり襖絵 |
【高ノ瀬オオヤマレンゲ群落】(こうのせおおやまれんげぐんらく)所在地:三好市東祖谷菅生 標高:1,600~1,740メートル 面積:2.40ヘクタール
群落は、三好市と那賀町、高知県境に位置する高ノ瀬(標高1,741メートル)の東祖谷菅生側の国有林に自生しています。オオヤマレンゲは、7月上旬ごろ径10センチほどの白い花を咲かせるモクレン科の落葉低木で、徳島県の絶滅危惧2類にも指定されています。一帯はニホンジカの食害が激しいことから徳島森林管理署などの関係機関・保存団体等の手によって対策がとられてきました。
今回、四国有数の群落地として記念物的にも価値があり、さらに保護活動が適切に進められてきたことから、市の文化財に指定されました。 |
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▲高ノ瀬オオヤマレンゲ群落 |