MRI検査の注意事項
検査を受けることができない方
装置により患者さんは大変強い磁場の中に身を置くことになります。このため、装着金属によっては検査が禁忌となってしまう事があります。
- 心臓ペースメーカーを埋め込まれている方
- 金属製の心臓人工弁をご使用されている方
- 人工内耳(移植蝸牛刺激装置)、人工耳小骨をご使用されている方
- 神経刺激装置(深部脳刺激装置、TENS装置)をご使用されている方
- 除細動装置
- 骨成長刺激装置
- 注入ポンプ等
- 磁力により装着する義眼や磁力部分が着脱不能な義歯
- 冠状動脈等に磁性体のステント挿入後2ヶ月未満の方
検査を受けることができない事があるため、担当医にお申し出下さい
- 脳動脈瘤手術による金属クリップやコイル等
金属の材質をご確認下さい。材質のわからない場合は検査を受けることができません。 - その他の金属が体内にある方
眼などの外傷に鉄粉(弾丸や鉄片等)が残存する場合、その他の部位で材質が確認できない場合は検査を受けることができません。 - 閉所恐怖症の方:担当医にお申し出下さい。
- 入れ墨のある方
入れ墨では、火傷や絵が崩れる可能性があります。担当医にお申し出下さい。
妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方
胎児に対するMRI検査の安全性は確立されていません。原則、妊娠中の方は検査をお受けになることができません。(特に妊娠期間の最初の1/3の検査は慎重になる必要があります。)
検査前の食事について
下記の検査においては、検査3時間前から食事はお控え下さい。但し水分の摂取は制限がありません。
腹部(肝臓・膵臓・胆嚢)、乳房、骨盤部(子宮・卵巣・膀胱・前立腺)
検査を受けるにあたり注意する事
- 長時間一定の姿勢を保持
撮像時間が長いため、検査中に痛み等で動いてしまうと写真がブレてしまいます。比較的楽な姿勢で検査を行えるようにはいたしますが、それでも一定の姿勢が保てない方は場合により検査を中止することがあります。 - 骨盤部(子宮・卵巣・膀胱・前立腺)の検査を受ける場合は、検査予定時間の30分前より排尿しないで下さい。
その他の注意
- 検査室内には、補聴器・装飾品・腕時計・磁気カード・電子機器等を持ち込むと故障、データが消失します。
- 入れ歯・使い捨てカイロ・エレキバン・ベルト等は、火傷や画像の乱れを引き起こす可能性がありますので取り外していただきます。
- アイライン・マスカラ等は火傷を発症する事例があるため、検査前に落としていただく場合があります。(酸化鉄などの成分が含まれている場合)
- 湿布薬・ニトロダーム(ニトログリセリン真皮浸透絆創膏)・ニコチンパッチは電流が流れる場合がありますので外していただきます